東京・銀座の新たなランドマーク、Eataly Ginza

Uds Ltd.によるイタリアンフードホールの革新的デザイン

東京の最も高級な商業地区の一つ、銀座。その中心に位置する商業施設「Ginza Six」の6階に、新たな飲食のランドマークが誕生した。その名も「Eataly Ginza」。イタリアの豊かな食文化を体験できる場として、多くの人々に愛されている。

「Eataly Ginza」は、日本最大の書店「Tsutaya」が占める6階の一角に位置している。この「Tsutaya」は裏通りをコンセプトにデザインされており、その空間構成はまさにそのコンセプト通りの空き地を表現している。そこで、「Eataly」のコンセプトは「Eataly Garden」。6階の中心である「Tsutaya」と強制的に分けるのではなく、裏通りを越えて豊かな「Garden」が広がるように統合する計画が進められた。

店内はガーデンを思わせる小さな店の集まりのようなレイアウトとなっており、街灯のような照明、植栽、ベンチなどが設計され、訪れる人々が快適に過ごすことができるようになっている。「Eataly」の目指すところは、豊かな食体験の大切さをできるだけ多くの人々に伝えることである。

「Eataly Ginza」は、明るく、緑豊かな空間として設計され、一連の小さな店が「Eataly Garden」のコンセプトを表現している。これにより、人々は店に足を踏み入れることにより安心感を覚え、多くの人々が「Eataly」が大切にしている価値を体験することができる。

全体の店舗はいくつかのゾーンに分けられているが、空間の拡張感を生み出すために、できるだけ水平な仕切りを少なくし、統一感のある空間と別の床材を作り出すためのゾーニング計画を工夫した。天井はスケルトン化され、同じデザインの街灯が全体の空間に配置され、統一感を生み出している。唯一、トーンの裏側だけが天井にルーバーがあり、半屋外空間を思わせる落ち着いた空間が作られている。

「Eataly Ginza」は、2020年7月に東京・銀座の商業施設「Ginza Six」の6階で始まり、2021年8月25日にオープンした。約1,000平方メートルの面積を持つ日本初の店舗であり、日本でのこれまでの店舗と比べて、「Eataly」のコンセプトを最も体験できる店舗である。

このデザインは、2022年にA' Interior Space, Retail and Exhibition Design Awardでシルバーを受賞した。シルバーA' Design Awardは、最高の技術的特性と素晴らしい芸術的技術を持つ、創造的で専門的に注目すべきデザインに授与される。これらのデザインは、優れたレベルの卓越性を示し、ポジティブな感情、驚き、ワンダーを引き出す。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: UDS Ltd.
画像クレジット: #1: Photographer Nacasa & Partners Inc. , 2021 #2: Photographer Nacasa & Partners Inc. , 2021 #3: Photographer Nacasa & Partners Inc. , 2021 #4: Photographer Nacasa & Partners Inc. , 2021 #5: Photographer Nacasa & Partners Inc. , 2021
プロジェクトチームのメンバー: Interior Design: Uds Ltd. Keiichi Ito, Ryo Okada
プロジェクト名: Eataly Ginza
プロジェクトのクライアント: UDS Ltd.


Eataly Ginza IMG #2
Eataly Ginza IMG #3
Eataly Ginza IMG #4
Eataly Ginza IMG #5
Eataly Ginza IMG #5

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